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2017年11月

2017年11月30日 (木)

『大航海時代 ~ノルウェーの乙女ソルヴェイグ 世界一周の航跡』 第四章「ソルヴェイグの記憶」

第三章「ティークリッパー」からのつづき




「ソルヴェイグの記憶」



オスマントルコを出航したアタシの艦隊は、それから1ヶ月後にブリテン島北東の都市、スコットランドのエジンバラに帰港した。
入港して早々、アタシの艦隊をイングランドからやってきた使者たちが待ち構えていた。

ロンドンへの出頭命令を受けたアタシは、エジンバラの郊外にあるアパートメントでゆっくりと休む間もなく、エリザベス女王の待つロンドンのウィンザー城へと向かった。

その後のことは、先の日誌にアタシが書き記した通りだ。

女王陛下との謁見を無事に終えたアタシは、ようやく「自分の家」に帰ることができた。
アタシの地上の住まいはエジンバラにある。
でも、一年のほとんどを海の上で過ごしているアタシにとっては、ペール・ギュント号が自分の本当の住まいだった。

新しい航海に出発することが決まった日の晩。
アタシは、ウィルカを船尾の艦長室に招いた。

「ようこそ、アタシの家へ」

緊張しているのか、それとも彼女本来の性質なのか、アタシがそう言って歓迎しても、ウィルカは澄ました顔のまま一礼しただけで、眉一つ動かそうとしなかった。
「ここに入ったのは、私以外にはあなたが初めてよ。さすがの女王様も、この部屋だけは検閲させなかったみたいね。艦長室は船の聖域だから」
アタシの聖域である艦長室のテーブルには、その日のために特別に作らせた料理が賑やかに並べられていた。

「新しい船での生活はどう?」
「なにも問題はありません」
「それはなにより」アタシは、自分とウィルカのワイングラスに、とっておきのシャンパーニュ産ワインを注いだ。
「VEUVE CLICQUOT(ヴーヴ・クリコ)のロゼ・シャンパーニュ、『1840年物』の赤ワインよ」
曇ったワインボトルの口から血液のように流れ出た赤紫色の液体が、二つのワイングラスに満たされた。
「このワインは、バルト海に沈んだ船の中に残されていたものなのよ。270年後の未来の海の底に眠っているワインを、過去の時代のアタシたちが飲んでいる。数奇な巡り合わせよね」
フランスシャンパーニュ地方で収穫された何種類もの黒ブドウをアサンブラージュ(ブレンディング)した芳醇な果汁の匂い。
その血は甘く、舌を蕩かすように口の中で転がった。

「こんな豪華な料理。私の国では司令官でもなければ食べることはできない。いつも干し肉と塩漬けの魚ばかりだった」
ウィルカは「未来の話」には触れず、アタシが注いだシャンパーニュに口をつけただけで、皿の上で湯気を上げている子羊の肉をじっと見つめた。
「外洋に出たら、アタシも同じよ」アタシは言って、二杯目のワインを自分のグラスに注いだ。「そう言うあなただって、士官のようだけど?」
「私は下級下士官です。あなたの国の『水兵長』くらいの身分だと思います」
「軍隊のことはアタシにはわからない。あなたはバルバリア海賊の船に乗っていたって言ったわね。海賊だったあなたが軍服を着ているってことは、『国家公認の海賊』だったってことかしら?」
ウィルカは、男物の白いズボンの上に、オスマン帝国の国旗の色に倣って染められた深緑色の礼装を着用していた。
「私が乗っていたのは、オスマントルコ帝国の『私掠(しりゃく)船』です。地中海を航行しているキリスト教国の船、おもにイスパニアの商船を襲撃することが私に課せられた任務でした」
「その中にはイングランドの船も?」
「何隻かは」
ウィルカはアタシの問いかけに淡々と答えた。

「あなたがどんな経緯で海賊になって、どんな目的でアタシの船に乗ったのかは知らないし、聞いたりもしない。アタシが見込んだのは、過去のあなたではなく、今のあなただから。明日からの航海も、アタシの副官として、あなたの力を貸してほしい」
ウィルカが頷くのを見て、アタシは二杯目のワインも飲み干した。
「オーケー。話は変わって、『あなたの部屋』のことだけど。もう少しの間だけ、奥の空き部屋で我慢してほしいの。ストックホルムに着いたら、副官のあなたにふさわしい部屋を用意させるから。あとねウィルカ。アタシにはそんな堅苦しい言葉遣いをしなくてもいいのよ」
「提督。私のことを買ってくださるのはありがたいのですが、それでは副官としての示しがつきません」
そう言ったウィルカの視線が、アタシの後ろに飾られていた一枚の風景画に向けられていることに気づいた。



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「その絵、たぶん……。いや、確かにアタシの生まれたノルウェーの田園を描いたものだと思うのだけど、絵の中にいる人物、どうもアタシがモデルみたいなのよね。でもアタシはそのことについては何も覚えがないの。どこで、だれが描いた絵なのか、ということも」

そこまで話したとき、「きゃっ」という小さな悲鳴が聴こえた。 見ると、テーブルクロスをまくり上げて客人の股の間から不躾に顔を覗かせている、薄汚れたビーグル犬の身体があった。

「あら。姿が見えないと思ったら、そんなところにいたのね。その犬、ロンドンの広場にいたのを連れてきたのよ」

すっかり不意を突かれた形となったウィルカは、年老いたビーグル犬に顔中を嘗め回されるがままになっていた。

「どうやら、ショコラもウィルカのことが気に入ったみたいね。子供と動物に好かれる人間に悪い人間はいないわ。その子たちは本能でそれを嗅ぎ分けるから」


ウィルカが自分の部屋に戻ったあと、アタシは、ノルウェーの森から切り出したパイン材(松の木材)で作られたチェストの奥から、「ブーナット」を取り出した。

ハレの日に婦人たちが身に纏う、ノルウェーの民族衣装。 その華やかな色彩を眺めているうち、アタシはいつしか眠りに落ちていた。



~19世紀 ノルウェー~


オーロラの輝く北欧のノルウェーの国に、ペール・ギュントという若者がいました。

ペールには、オーセという年老いた母親がいましたが、日曜日に教会にお祈りにも行かず、家の手伝いに働くこともしないで、いつもどこかに飛び出しては遊んでばかりいました。

「いつか自分は皇帝になる」

「大金持ちになって故郷に帰る」

そんな妄想のようなことばかりを言って、母のオーセを心配させていたのです。


ある日ペールは、村の結婚式で見かけた花嫁のイングリに興味を持ちました。

その結婚式には、ソルヴェイグという村娘も参列していました。

小麦の穂のように金色に輝く長い髪と、降ったばかりの雪のような白い肌をしたソルヴェイグの美しさにペールは心を奪われましたが、望んだ結婚でないことを哀しんでいるイングリをうまく口説き落として、花嫁を結婚式から奪い出してしまいました。

しばらくはイングリといっしょにいたペールも、すぐに飽きてしまいました。


悲しみに暮れるイングリをその場に捨てるように置き去りにして、自分はどこかへと消えてしまったのです。

そして今度はあろうことか、山の洞窟に棲んでいる魔物の王トロルの財宝に目が眩んだペールは、トロルの娘と結婚の約束を結んでしまいます。

しかし、魔物の娘と結婚する気など最初からまったくなかったペールは、その約束を破って、トロルたちの洞窟から命からがら逃げ出します。


ペールはやっとのことで、隠れ家にしていた森の小屋に帰ってきました。

すると驚いたことに、イングリの結婚式で見かけたあの村娘のソルヴェイグが、自分の小屋の前に立っているではありませんか。 ソルヴェイグもまた、一目見たペールのことがずっと忘れられずにいたのです。

すっかり舞い上がったペールは、夢見心地でソルヴェイグを小屋の中に招き入れました。

森の小屋でいっしょに暮らしている間、ペールはソルヴェイグをお姫様のように扱って、身体に触れることもしませんでした。


「ここで待っているんだよ」 ある朝、ペールはソルヴェイグの額に優しく口づけをして、小屋から出てゆきました。

ソルヴェイグは小屋の中で機を織りながら、愛しい恋人が帰ってくる日を、それからずっと待ち続けました。


何年も何年も……。



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冬が過ぎると 春は急ぎ足で去り

夏が行けば 年の終わりを迎えるだけ

いつか あなたは私の胸に帰ってくる

約束どおり 私はあなたを待っているわ



……どこか遠くから、教会の鐘のような音が聴こえました。


――私はもう、待たない。


幾度目かの春を迎えたころ。

扉を開けてソルヴェイグが外の世界に出たとき、頭の中で、だれかがそう言うのを聞きました。

(つづく)



この文章は、コーエーテクモゲームス『大航海時代 Online』の世界観と舞台、登場人物をモチーフに、筆者ウィルカが創作したものです。

実際の『大航海時代 Online』のストーリー、その他とは直接関係ありません。



(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO





『ソルヴェイグの歌』
 シセル・シルシェブー

作詞:ヘンリク・イプセン
作曲:エドヴァルド・グリーグ

歌劇『ペール・ギュント』の作中で、恋人のペールのことを想いながら唄う、清らかな乙女ソルヴェイグの歌です。







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2017年11月22日 (水)

『大航海時代 ~ノルウェーの乙女ソルヴェイグ 世界一周の航跡』 第三章「ティークリッパー」

第二章「時を越えた生涯の友人」からのつづき




「ティークリッパー」



「明朝、港で」

喫茶所で振舞われた冷たいチャイをラム酒のように一気に飲み干したアタシは、夜明け後に再び落ち合うことを約束してウィルカと別れた。

明くる日の早朝、アタシは船員全員を港に招集した。

「総帆展帆(そうはんてんぱん)、セイルドリル!」

アタシの号令を合図にして、幾多の航海をともにしてきた熟練のセイラーたちが、それぞれのマストのロアヤード(最下段のヤード=横帆を掛ける桁)に登って下から順番に帆を開いてゆき、半刻後には、26枚すべてのセイルドリル(全帆を総展開すること)が完了した。


日の出から一刻が過ぎたころ、約束どおりにウィルカが現われた。

オスマントルコの軍服を着たウィルカは、半ば放心した様子でアタシの船を見つめていた。

海の裏側から生まれた新しい太陽の光を受けて、真っ白なセイルの翼を空に広げた神々しい姿は、毎日見慣れているアタシでさえ惚れ惚れするものだった。


「メイン、ロアトップ、アッパートップ、トップゲルン……」

ウィルカはおもむろに、メインマストの6本のヤードに展開されている帆の名称を指差しながら数えだした。

そして下から5番目の帆を指し示したとき、彼女の指の動きが止まった。

「5番目の帆はロイヤルスル。一番上の帆はスカイスルというの」

フォア、メイン、ミズンとそびえている3本のマストの中で一番背丈の高いメインマストの頂上には、白地に赤い十字の王国旗……、イングランド王国の「セント・ジョージ・クロス」が青空に波打っていた。

「聞いたことのないセイルだわ」

「スカイスルなんて、世界には『クリッパー』くらいしか存在しないからね」

「クリッパー?」

アタシはその問いかけには答えず、船首の方向に向かってウィルカを先導しながら歩いた。


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「全長86メートル、全幅11メートル、バウスプリットを除いた船体の長さは横幅の5.9倍あるわ。旋回円が大きくなるから小回りは利かないけれど、華奢な身体のおかげで波の抵抗が少なくなる分、かなりの船足で走ることができる」

「船底が輝いているのはどうして?」

「喫水線から船底までの外板全体に銅板を貼っているからよ。フナクイムシやフジツボが船体を浸食するのを防ぐためにね」


船首の先から突き出たバウスプリットの先端から最前方のフォアマストにかけては、ジブスルと呼ばれる三角帆が3枚張られている。

ほかにも、フォアマストから中央のメインマストの間、メインマストから最後尾のミズンマストの間には、ジブスルと同じ役割を持つ合計5枚のステイスルが、さらにメインマストとミズンマストの後方には、スパンカーと名づけられた大きな台形型の帆がそれぞれ1枚ずつ張られている。

縦帆であるジブスルとステイスル、およびスパンカーを横帆に加えることで、横帆の船でありながら縦帆の利点も兼ね備えた航行が可能になると同時に、船の直進安定性を高めることができた。


ウィルカの目が、バウスプリットに吊り下げられているフィギュアヘッド(船首像)に向けられた。

「魔女のNannie(ナニー)よ」

豊満な乳房を剥き出しにした半裸の女の像が、舳先の彼方の海を睨みつけている。

大理石で彫られた魔女の左手には、不釣合いな「毛の束」が握りしめられていた。


……「むかしむかし。スコットランドのある村に、タムという名の若い農夫が住んでいました。ある夜、愛馬に乗って出かけていたタムは、森の中で狂ったように踊っている魔女たちの姿を偶然に見てしまいました」

「タムは、魔女たちに見つからないように息を潜めてその様子を伺っていましたが、魔女の一人、カティ・サークの下着を胸まで露にした『ナニー』の妖艶な姿に魅了されたタムは、『カティ・サーク!』と、思わず声を上げてしまいました」

「さあ大変! 秘密の宴を人間の若い男に見られたことを知った魔女たちが、タムを殺そうとして追いかけてきたのです。悪魔のような恐ろしい形相をしたナニーが、馬に乗ったタムを捕まえようとして手を伸ばしたとき、ナニーの左手に掴まれた馬の尻尾が根元から引きちぎれてしまいました。そして、すんでのところでタムの命は助かり、無事に村まで逃げることができたのでした。めでたしめでたし」


……「そのときに引きちぎれた馬の尻尾が、あの毛の束なのよ。その魔女が船首像になって、アタシたちの船の『守り神』になってるってわけ。ファンタスティックなお話じゃない?」

敬虔なムスリムの女性でもあるウィルカは、夫以外の人間の前で肌どころか乳房まで曝け出しているナニーに眉をひそめた。

アタシはウィルカの手を引いて、ペール・ギュント号の甲板に登った。


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「この甲板には、アジアの熱帯雨林で採れるチークという特別な木材を使ってるの。外板には楡(ニレ)の木から削りだした素材を貼っているのだけど、耐水と防腐のためにコールタールを塗っているわ。船体が真っ黒なのはそのせい」

松脂の塗られた甲板の表面は、毎日船員たちにデッキブラシで磨かれているおかげで、英国女性の肌のように滑らかな手触りと艶を保っていた。

潮風に焼けたコールタールと脂の臭いが太陽の光と混ざり合い、乾された毛布にも似た心地よい香りが鼻につく。

「デッキハウスや他の艤装なんかも基本的には木製なんだけど、船体の骨組みとなるフレームをはじめ、メインマスト全部とフォアマストの根元部分、それから、各マストのすべてのロアヤードは鉄製なのよ」


「すごいわ」

ウィルカは、錆び止めに白い塗料が塗られた分厚いメインマストに手を触れた。「鉄のマストなら、どんな強風でも折れることはないでしょうね」

「そうよ。あとね、この船の船首甲板にはトイレがあるの。左舷側が男用。右舷側が女用。この船に女はアタシ独りだけだったから、今まではずっとアタシ専用だったけれど、これからはあなたもここを使うといいわ」

棺桶を床に立てたような形をした木製のトイレには扉があり、外からは中の様子がわからないようになっていた。

もともと、船は男の乗り物だった。大も小も、そのまま海に済ませてしまえばいいのだが、女の場合はそうもいかない。

人目を気にしながら事を済まさなければならなかった女の船乗りにとって、これほどありがたいものはないだろう。

甲板にはトイレのほかにも、船員たちが詰めているデッキハウスと、緊急脱出用および作業用のボートが4艘、航海用の大きなコンパス、それに鶏小屋まで付設されていた。

小屋で飼われている雌鳥たちは、毎朝新鮮なタマゴを供給してくれるばかりか、いざとなればそのまま肉にもなる。


「なにもかもが、すばらしい船だわ」

でも……。と、ウィルカは甲板の縁の手摺りに寄りかかって船全体を見渡した。

「これだけの船なのに、大砲が一門もないなんて。それに、船体がタンブルホーム(ブランデーグラスのように下部が膨らんで上部の縁が狭くなっている湾曲した船体の形)の体を成していない。これだと、敵艦に接舷されたら距離も取れなくて簡単に斬り込まれてしまうわ。この船はまるで……。そう、初めから戦闘のことなどまったく意識しないで作られているみたいに」

「そのとおりよ」

アタシは、船尾の最後尾にあるステアリングホイール(操舵輪)が取り付けられた操舵箱をウィルカに示した。

“Peer Gynt” 

船名の下にあるプレートに記されている英文を、ウィルカは読んだ。


『Scott & Linton Dambarton 1869』


「この船はね、『ティークリッパー』といって、19世紀の終わりに中国から英国まで紅茶を届けるために作られた船なの。いかに速く、いかに多く。その究極を具現化した帆船の極致、それが『クリッパー』という船よ。輸送船に武装なんて必要ない。もっとも、大砲を取り付けたところで、撃つ相手もいない時代だけどね」


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「……あなたは、『ほかの世界』から来た人なの?」

「そうだとしたら?」

(つづく)



この文章は、コーエーテクモゲームス『大航海時代 Online』の世界観と舞台、登場人物をモチーフに、筆者ウィルカが創作したものです。

実際の『大航海時代 Online』のストーリー、その他とは直接関係ありません。



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2017年11月15日 (水)

『大航海時代 ~ノルウェーの乙女ソルヴェイグ 世界一周の航跡』 第二章「時を越えた生涯の友人」

第一章「女王陛下の勅命」からのつづき





「時を越えた生涯の友人」



……イングランド女王「エリザベス1世」との謁見の日から遡ること、およそ1年前。

愛船「ペール・ギュント号」の船長としてアジア各地の海を巡っていたアタシは、ユーラシア大陸の東の果てに浮かぶ島国、ジパングからの帰路についていた。


艦隊には、旗艦ペール・ギュント号のほかに、もう一隻の船影があった。

3本マストの縦帆船、キャラベル型の「パリカール号」だ。


船を魚の体に例えると、船体の中心線は背骨、セイル(帆)はヒレのようなものだろう。

ちょうど魚の背ビレと同じように、船体の中心線に沿った方向にセイルが取り付けられたものを「縦帆(じゅうはん)」といい、スピードはそれほどではないものの、帆の操作が容易く小回りが効き、逆風でも船を進めることができるのが利点だ。

キャラベルは、それまで多くの航海者たちに重用されていたキャラック型の船を探検向けに小型化・改良したもので、操船に必要な人員数、武装搭載量、ペイロード(貨物総重量)のバランスが取れていた。

冒険と並行して貿易を行うために、貨物船としての役割の担うパリカール号をロンドンの港で進水させたのだった。


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対して、旗艦のペール・ギュント号は「横帆(おうはん)」の帆船で、船体の中心線に対してセイルが横向きに交差するように取り付けられている。

魚に例えると、背ビレが縦帆なら、開いた状態の胸ビレが横帆と言えるのかもしれない。

小回りが苦手で、逆風には弱いものの、順風時には帆の全面に風を孕むことができるので、外洋など風向きが安定している海では、縦帆の船よりも速いスピードで航行することができる。


旗艦ペール・ギュント号とともに艦隊を組んでいたパリカール号の貨物室には、銀、水晶、ヒスイなどアジアで多数産出する天然資源をはじめ、ビゼンノクニの名のある刀匠の手で鍛えられたという見事なカタナが一振りと、ヨーロッパの銃を改良したキシュウツツと呼ばれる高性能な火縄銃が十丁、そのほかにも、ウキヨエやイマリヤキといったジパングの各地で買い付けた珍しい美術品や工芸品の数々が満載の状態だった。

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ジパングの国で「南蛮」と呼ばれている、イスパニアをはじめとするヨーロッパの列強国は、アジアとの通商貿易で多大な利益を搾取していた。

「胡椒の一粒は黄金の一粒」と言われた香辛料と同様、アジアの貿易品を大量にヨーロッパに持ち帰ることができれば、一夜にして莫大な富を得ることもできた。

まだ見ぬ海の向こうの先にあるという新世界への「夢」を追い求めて、何百、何千という航海者たちが、嵐に遭えばひとたまりもないような木造の帆船に乗り込み、命がけで外洋への航海へと繰り出していった。

後世の人たちに「大航海時代」と称された、ひとつの大きな時代の幕開けだった。


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幸運なことに、大きな嵐や海賊にも遭遇しなかったアタシの小さな艦隊は、太平洋からインド洋、アフリカ大陸南端の喜望峰も無事に通過して、アジアからヨーロッパへと至る帰りの航路を順風満帆に辿っていた。

ヨーロッパを発ってから、およそ2年。

アタシたちは、懐かしいロンドンの港に帰ってきた。


アジアからはるばる運んできた貿易品をロンドンの取引所で売却すると、ソブリン金貨600枚分もの利益になった。

メアリ1世の肖像が彫られたソブリン金貨は、1枚=30s.(シリング)でイングランドの市場に流通している。

22カラット……91.7パーセントの金純度で鋳造されていたソブリン金貨1枚の価値は、ロンドンで働く労働者の1ヶ月分の稼ぎ(現代のお金に換算して約18万円~20万円)とほぼ等しかった。

それが600枚もの金貨の山になったのだから、金の塊の詰まった重たい袋を手にしたアタシたちがどれだけ歓喜したかは、想像に難くないだろう。

手に入れた金貨の半分は、航海をともにしてきた船乗りたちに公平に分配し、残りの半分は、スウェーデン・ストックホルム港の造船所に全額を手渡した。

アタシの艦隊にもう一隻、「新しい船」を加えるために。


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ストックホルムに発注した船が完成するまでの間、アタシは、ヨーロッパと北アフリカの諸地域を探索する傍ら、自らの片腕となってくれる優秀な「副官」を雇用するために、地中海沿岸の街を巡っていた。

地中海のさらに東の奥へと船を走らせ、北アフリカの都市アレクサンドリアに停泊した後、小船でナイル川を上った。

アレクサンドリアから数日ほど南の先にあるギザの砂漠で目の当たりにした巨大な建造物、同じ人間が創造したとは思えない精巧なピラミッドの神がかり的な造形を、アタシは生涯忘れることができないだろう。


それから再びアレクサンドリアに戻り、オスマントルコ領内のエーゲ海を北に抜けて、ほどなくしてマルマラ海に入った。

マルマラ海をさらに北に上ると黒海があり、それら二つの内海は、川のように細長いボスポラス海峡を通じて南北に繋がっている。

黒海へと繋がる海峡の入り口には、オスマントルコ帝国の首都「イスタンブール」があった。


イスタンブールは、ヨーロッパとアジアを東西に隔てているボスポラス海峡の西側に位置している都市で、オスマントルコ帝国に征服される以前は、コンスタンティノープルという名の古い都だった。

アジアの大陸を東に臨む都の丘には、6世紀の東ローマ帝国時代に建てられたアヤソフィア宮殿が、キリスト教国の中心地として栄えた往事の栄華を世に知らしめるようにそびえていた。

かつてはローマ・カトリックの大聖堂としてヨーロッパ各地から多くの巡礼者を集めてきたその古い宮殿も、今はイスラム教のモスクに変わり、異教の言葉で唱えられるコーランの清らかな祈りの声が響いている。


モスクの外に設けられていた巡礼者用の小さな喫茶所で、一人の若い女性を見かけた。

ターバンを巻いた髭面の厳めしい男たちに混じって、イスラムティーのチャイを独りで飲んでいたその女性に興味を覚えたアタシは、たどたどしいアラビア語で話しかけてみた。

すると、声をかけたアタシもまったく予想もしなかったことに、ムスリムの女性が日常的に被っているビジャヴで顔を覆った彼女の口から、英国人のアタシも驚くほど上品で正確なクイーンズ・イングリッシュが返ってきたのだった。


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彼女は、アタシと同じ20代前半ほどの成人女性で、肌は白く、瞳は淡いオリーブ色をしていた。

ビジャヴの下に編みこまれた長い髪がブロンドではなく、コールタールのように深い艶やかな黒髪だったことを除けば、ギリシア・ローマ時代の塑像を思わせる鼻筋の通った面長の彼女は、アタシと同じ人種であるようにも見えた。

絹の道、シルクロードの中継地点として栄えてきたコンスタンティノープルの都は、古くからアジアとヨーロッパの文化と血が混ざり合ってきた土地だ。

そんな地で生まれた彼女の身体にアタシと同じ祖先の血が流れていても、不思議なことではないのかもしれない。


彼女は、「ウィルカ」という名前だった。

トルコ人であるウィルカは、生まれの国の言葉のアラビア語はもちろん、英語とイスパニア語にも堪能で、いくつかのヨーロッパの言語も理解することができた。

どういう経緯で習得したのかはわからないが、新大陸のメヒコ(メキシコ)で話されているナワトル語に加えて、南米の先住民の言葉であるケチュア語も話すことができるらしい。

さらに特筆すべきことは、女性でありながら、アタシも舌を巻くほどの操船知識を持ち合わせていたことだ。

それらの言語の知識や船乗りとしての経験は、ウィルカが14歳ほどの少女だったときから、北アフリカの海賊「バルバリア海賊」の一員として地中海一帯の国々を巡っていたときに身につけたものだという。


そんな逸材に、しかも自分とよく似た女性と異教の地で出会えたことは、神の思し召しとも言える奇跡に思えた。

ウィルカに一目惚れしたアタシは、自分の副官として艦隊に加わってもらうために、ビジャヴを被った異教の船乗りを口説き落とそうとした。

でも、黄金色に輝くソブリン金貨をテーブルに10枚積んでも、20枚積んでも、彼女は首を縦に振ろうとしなかった。


――お金は要らない。


積まれた金貨には目もくれず、潮風で乾いた唇に黙々とチャイを付けていたウィルカが言った。

「そのかわり、南米の『リマ』まで自分を連れて行ってほしい」


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毎日、十分な食事と新鮮な水を配給すること。

独りだけになれる専用の船室を提供すること。

リマの街に着いたら、任を解いて船から降りても構わないこと。


アタシが提示した三つの条件を、ウィルカは承諾した。

そうしてウィルカは、アタシの副官になった。


…ううん。

時空の旅人として生きることになったアタシの忘れることのできない、「時を越えた生涯の友人」との出会いだった。

(つづく)



この文章は、コーエーテクモゲームス『大航海時代 Online』の世界観と舞台、登場人物をモチーフに、筆者ウィルカが創作したものです。

実際の『大航海時代 Online』のストーリー、その他とは直接関係ありません。



(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.




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2017年11月 8日 (水)

『大航海時代 ~ノルウェーの乙女ソルヴェイグ 世界一周の航跡』 第一章「女王陛下の勅命」

アタシの名は、ソルヴェイグ。

七つの海と五つの大陸を股にかけて世界を駆け巡る、孤高の女冒険家。

アタシの生まれ故郷は、スカンディナビア半島の西に位置するフィヨルドとオーロラの国、ノルウェー王国の山中にある片田舎……なのだけど、今はわけあって、北海の南に浮かぶブリテン島の海洋国家、イングランド王国に身を置いている。

栄えあることに、航海士としての腕を国家に買われた冒険家のアタシは、国王陛下直々に勅命を拝命することになった。

イングランドとアイルランドを統べる国王、「エリザベス1世」女王陛下に。




「女王陛下の勅命」


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~16世紀 イングランド~


「そなたが、ソルヴェイグと申す女航海士であるか。余は、デューダー朝第5代当主、イングランドおよびアイルランド連合王国国王、エリザベス1世である。遠路よりのロンドンへの登城、誠にご苦労であった」

「滅相もありませぬ。我が敬愛なる女王陛下。私などのような一臣民ごとき者が、陛下のご尊顔を拝顔たてまつることが叶うなど、誠に夢のごとき光栄の極みにございます」

「ふむ? 『女だてらの冒険家』と聞き及んでいたが、意外にも謙虚で線の細い、『英国婦人』のようではないか。……いや、これは失礼した。かく言う余も、『女だてらの国王』なのだからな」

女王陛下はそう賜った後、デューダー朝王家の印章である高貴な王冠を戴いた赤い薔薇、「デューダー・ローズ」の刺繍の入ったオコジョの毛皮のローブを華奢な肩に揺らしながら、豪奢な謁見室全体に響き渡る澄んだ声で、高らかにお笑いあそばされた。


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「さっそくだが、本題に移ろう。今回そなたをここに招いたのは他でもない、優秀な航海士としてのそなたの腕を見込んでの頼みなのだ。……我が王国イングランドと、イベリアの強国イスパニアとの対立が激化しておることは、そなたも存じているであろう」

「近年、イスパニア国王フェリペ2世に同調している北フランスカトリック同盟の勢力が日増しに強くなってきており、近々、その機に乗じたイスパニア軍が『無敵艦隊』と称する大艦隊を率いてフランス西部ビスケー湾に北上し、さらには英仏海峡への侵攻を計画しているという、ただ事ならぬ噂が耳に入った。英仏海峡とロンドンとは目と鼻の先にある。これがどういうことか、わかるな?」

「ドーバーのつぎは、ブリテン島……」

「そうだ。我がイングランドもフランスやネーデルラント(オランダ)同様、イスパニアの侵略の脅威に晒されることになったのだ。軍議の末、我が国は、高い造船技術を擁しているネーデルラントと手を結び、圧制を強いられているネーデルラントのイスパニアからの独立を擁護し、ともにこれを迎え撃つ決断に至った」

「そこでだ」女王陛下の右手に握りしめられている金の王笏(おうしゃく)の杖先が、玉座の足元を一度、強く打ち鳴らした。


「『バルトの白い疾風』の異名を持つそなたに、ネーデルラントへの書簡を密かに運んでもらいたい」


「畏れながら申し上げます、敬愛なる女王陛下。ロンドンからネーデルラントの都アムステルダムまでは、それほど遠い距離ではありません。私などの船ではなくとも、陛下の海軍で書簡を運ぶほうが、むしろ安全なのではないでしょうか?」

「そうなのだがな」女王陛下は、溜め息を吐くようにして仰せられた。

「あいにく、ネーデルラントの独立運動の要となっている人物とやらがアムステルダムではなく、ロンドンから遠く離れたインドの都市カリカッタにいるそうなのだ。だが、いつ侵攻してくるやも知れぬイスパニアの動きに備えて、今はたとえ一隻の軍艦でもロンドンに保持しておく必要がある。イスパニアの支配下にある海域を抜けて、イングランドの艦隊をインドまで差し向けることはできないのだ」

「それにこのことは、他の者にも悟らねぬようにしたい。そこで、そなたに白羽の矢が立ったというわけなのだ。もちろん、成功した暁には、そなたが望むだけの褒賞も取らせよう。……どうだ、受けてもらえぬか?」


「御意。身に余る光栄にございます」

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「うむ。ときにそなたの船は……『ペール・ギュント』といったな? 名はともかくとして、あのような不思議な艦型の船を見たのは余も初めてだ。入港の際に船内を検め(あらため)させてもらったが、そなたの船には見たこともない国旗と、スコットランドのダンバートンに所在している『スコット&リントン社』という名の製造者名のようなもの、それに『1869』という年号と思しき銘記もあった」

「奇妙なことだが、スコットランドにはそのような造船所は存在しておらぬのだ」

陛下の目が、手にした王笏の頭に装飾された巨大なダイヤの輝きよりも一際するどく光るのが見えた。

「スコットランドはおろか、我がイングランドの造船技術をもってしても、あのように高度な船を作ることは敵わぬだろう。それにもし、『1869』という数字が本当に年号であるならば、そなたの船は、今から280数年後の未来の19世紀に作られたことになる。貴殿の生まれは、『ノルウェー』なのだそうだな、ソルヴェイグ。 ……そなたはいったい、何者なのだ?」


「……。私は、陛下の治める国、イングランド王国の臣民にございます」


「そうか」私の言葉を聞いた陛下の眼差しが穏やかなものに変わった。

「まあよい。そなたが何者であろうと、今は我がイングランド王国の善良な市民であることには違いない。カリカットには、ネーデルラントの要人の護衛に、イングランド海軍軍属のライザ・ミドルトンという女性士官が同行している。カリカットに無事到着したら、彼女に書簡を渡すがよい」

私は、国王直属の海軍大臣の手から、ネーデルラントへの密書の入った書簡を受け取った。

「イスパニアの息のかかった植民地が多いとはいえ、インドを含む世界の大陸には、カリカットのようにイングランドに友好的な町もまた多く存在している。我がイングランドの友好国に寄港した際は給金に加え、そなたの艦隊には食料や水、弾薬などの資材もすべて無償で補給させるよう、各港に手配させておこう。カリカットへの任務を終えれば、その後はそなたの自由に世界の海を巡って帰ってきてもよい。……余の用件は以上だ。航海の無事を祈っておるぞ、ソルヴェイグよ」


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はああああ。。。。

やあ~~っと、おわったあ……。

まるで生きた心地がしなかったわ。


でも、さすがに国王陛下だけあって、女王様は威厳と気品に満ちていた。

同じ女性としても、「素敵」だった。

それに、「アタシの望むままの褒賞」も頂けるって話しだし☆


……などど、ロンドンの街の広場で独り余韻に浸っていると、一匹の年老いたビーグル犬が、アタシの肩に擦り寄ってきた。

「おまえ、どっから来たの? アンタのご主人様は? ……って、いなさそうね。アタシとおんなじか。アンタもいっしょに来る?」

老犬はアタシの言葉に返事をするように、クンと小さく鳴いて、濡れた鼻面をアタシの頬に押し付けた。


アタシはそのビーグル犬に、「ショコラ」と名前を付けた。

ショコラ(chocolat)……、フランス語で「チョコレート」の意味。

アタシ、チョコレート大好物なんだ♪


こうして、アタシの「世界一周の旅」は始まった。

(つづく)



この文章は、コーエーテクモゲームス『大航海時代 Online』の世界観と舞台、登場人物をモチーフに、筆者ウィルカが創作したものです。

実際の『大航海時代 Online』のストーリー、その他とは直接関係ありません。



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2017年11月 5日 (日)

幻想世界のベストスクリーンショット ~『TERA』より

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「新たな地へ」


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「愛馬と友に」


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「牧歌的紀行」


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「ワイバーン(飛竜)の背に乗って」


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「虹色の森にて」


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「陽の終わりに」


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「ウィルカ」

『ドラゴンクエストⅩ』をはじめる少し前に遊んでいたオンラインゲーム…『TERA』の世界でのマイキャラクター「ウィルカ」です。

「TERA」公式ページ

種族は森の民「ハイエルフ」、職業クラスは「ソーサラー」で、ファンタジーの世界で魔法使いが持っている「杖」の代わりに、背中に装備している「チャクラム」という円盤型の武器を、マナ(魔法)の力でブーメランのように飛ばすという攻撃方法を行っていました。


…というか、「胸」デカすぎ。

リアルなキャラクターと大変美麗なヴィジュアルで、ハイレベルなアクション技術が要されるゲーム自体の完成度も高くておもしろかったのですが、「ろりろりえろえろ」過ぎるキャラに馴染めなく、半年足らずでプレイしなくなってしまいました。。。(キャラはまだ残していますが)

「エリーン」という幼女系のキャラを作っているのは、ほとんど100パーセント中身おっさんと思われ、ドラゴンクエストⅩの「エルおじ率」をもはるかに凌駕しています(笑)

世の中のネットゲームプレイヤーの大半は「男性」なので客受けが良いようにしたのかもしれませんが、最近のゲームやアニメの女性キャラクターは「巨乳」&「ロリ」が多くて、男の私でも辟易します…。

そんな人たちのために!なのか(?)、「バストサイズを増減させる薬」なるものが課金アイテムとして売られていましたけど(笑)


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つぎなる世界へワープ!

→「ノルウェーの冒険娘ソルヴェイグの世界一周の旅(仮)」近日公開予定♪



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